災害大国日本に暮らすあなた。非常時への備えは万全ですか?備える必要性を感じつつも、いざ備えられていないのが現実ではないでしょうか。では、日常(いま)を豊かにしながら、非常時(もしも)にも役に立つ建築やまち、空間活用の仕組みがあったらどうでしょう。豊かな日常を創出しながら、非常時には大切な人を守ってくれます。このコンクールでは、そんな「日常と非常時をつなぐ建築まちづくり」のアイデアを広く募集します。また研究活動として実際にまちと関わり試みているプロジェクトなどをご応募いただいても結構です。みなさんの自由な発想をお待ちしています。(学生実行委員会)
1. 学生部門審査員(敬称略、五十音順)
泉山塁威日本大学理工学部建築学科准教授/一般社団法人ソトノバCo-CEO&Founder |
1984年札幌市生まれ。日本大学大学不動産科学専攻博士前期課程修了。明治大学建築学専攻博士後期課程修了。アルキメディア設計研究所、明治大学助手、同大学助教、東京大学先端科学技術研究センター助教、2023年4月より日本大学理工学部建築学科准教授。専門は,都市計画・都市デザイン。都市経営,エリアマネジメント,パブリックスペース,タクティカル・アーバニズムやプレイスメイキング,ウォーカブルシティなどの研究・実践・メディア運営に関わる。主な著書に,「パブリックスペース活用事典: 図解 公共空間を使いこなすための制度とルール」(編著、学芸出版社、2023年)など主な受賞に、グッドデザイン賞2021W受賞など |
川島範久明治大学准教授/川島範久建築設計事務所代表 |
1982年、神奈川県生まれ。2005年、東京大学卒業。2007年、東京大学大学院修士課程修了後、日建設計勤務。2012年、UCバークレー客員研究員。2016年、東京大学大学院博士課程修了、博士(工学)取得。東京工業大学大学院助教などを経て、現職。主な受賞に、日本建築学会賞(作品)(NBF大崎ビル〈旧・ソニーシティ大崎〉)、日本建築学会作品選奨(GOOD CYCLE BUILDING 0011|淺沼組名古屋支店改修PJ)、JIA環境大賞(一宮のノコギリ屋根)、日本建築学会著作賞(著書『環境シミュレーション建築デザイン実践ガイドブック―自然とつながる建築をめざして』) |
津川恵理建築家/ALTEMY代表 |
2015年早稲田大学院修了。2015-2018年組織設計事務所勤務。2018-2019年文化庁新進芸術家海外研修員としてDiller Scofidio+Renfro (NY)勤務。2019年神戸市主催神戸三宮駅駅前広場コンペ最優秀賞受賞を機に帰国し、ALTEMY代表として独立。東京理科大学、早稲田大学、東京電機大学院、日本女子大学非常勤講師。主なプロジェクトとして、ポーラ美術館「Spectra-pass」(2021)、神戸市阪急神戸三宮駅前「サンキタ広場」(2021)、山口情報芸術センターYCAM「Incomplete Niwa Archives」展示制作(2021)、角川武蔵野ミュージアム「タグコレ」展会場デザイン(2023)、まちの保育園 南青山園(2024)などに従事。 |
中川エリカ中川エリカ建築設計事務所代表/慶應義塾大学大学院専任講師 |
1983年東京都生まれ。2005年横浜国立大学建設学科建築学コース卒業。2007年東京藝術大学大学院美術研究科建築設計専攻修了。2007年~2014年オンデザイン勤務。2014年~中川エリカ建築設計事務所。2023年~慶應義塾大学大学院専任講師。主な作品に「ヨコハマアパートメント*」(2011年度JIA新人賞、第15回ヴェネチアビエンナーレ国際建築展 国別部門特別表彰)、「桃山ハウス」(住宅建築賞2017金賞、第34回吉岡賞)、「塔とオノマトペ」(2018 U35 Gold Medal、2018 Toyo Ito Prize)、「八事ハウス」「ヤマナカテラス」など。主な著書に「中川エリカ 建築スタディ集 2007-2020 (TOTO出版)」など |
西田司オンデザイン/東京理科大学准教授 |
1976年生まれ。使い手の創造力を対話型手法で引き上げ、様々なビルディングタイプにおいてオープンでフラットな設計を実践する設計事務所オンデザイン代表。主な仕事に「ヨコハマアパートメント」「ISHINOMAKI 2.0」「THE BAYSとコミュニティボールパーク化構想」「まちのような国際学生寮」「TOKYO MIDORI LAB」など。オンデザインマステ部部長、ソトノバパートナー、大阪工業大学客員教授。編著書に「建築を、ひらく」「オンデザインの実験」「楽しい公共空間をつくるレシピ」「タクティカル・アーバニズム」「小商い建築、まちを動かす!」「多拠点で働く: 建築・まちづくりのこれから」 |
山本想太郎 (モデレーター)建築家/山本想太郎設計アトリエ/JCAABEコンペ・プロポーザル相談室長 |
1966年東京生まれ。1991年早稲田大学大学院修了。1991~2003年坂倉建築研究所勤務。2004年山本想太郎設計アトリエ設立。現在、東洋大学・工学院大学・芝浦工業大学非常勤講師。日本建築家協会 関東甲信越支部デザイン部会長。JCAABE設計コンペ・プロポーザル相談室長。主な建築作品に「磯辺行久記念 越後妻有清津倉庫美術館」、「来迎寺」など。主な著書に「建築家を知る/建築家になる」(王国社)、「みんなの建築コンペ論」(共著。NTT出版)、「超インテリアの思考」(晶文社)など。主な受賞に、オーストラリア建築家協会賞、北米照明学会賞、グッドデザイン賞、AACA賞、東京建築賞など |
2. 開催概要
全応募作品を対象に審査員による一次審査を行い、一次審査通過作品7点ならびに入賞作品3点を選出します。一次審査通過作品7点を対象に、2024年10月27日(日)に公開審査会を行います(会場:総合資格学院 新宿校,入賞作品3点は展示のみ)。公開審査会では、発表者によるプレゼンテーションおよび審査員による質疑応答を行い、最優秀賞、審査員賞を決定します。入賞以上の作品は作品展示会(会場:art gallery &Legion)にて展示されます。また最優秀作品については「住まいのGoodAirEXPO」(主催:一般社団法人 日本室内空気保健協会)でも発表され、公開プレゼンテーションの機会があたえられます。
3. 応募資格
以下の①〜③全てを満たす個人やグループ。※グループ応募の場合はメンバー全員が条件を満たすこと
- 2024年4月1日の時点で、大学院、大学、短期大学、高等専門学校、専修学校(各種学校)の学生
- 2024年10月27日(日)総合資格学院 新宿校にて開催される公開審査会に代表者が現地参加できること(一次審査を通過した場合)
- 2024年11月1日(金)丸の内トラストタワーにて開催される「住まいのGoodAirEXPO」での公開プレゼンテーションに代表者が現地参加できること(最優秀作品に選定された場合)
4. 作品条件
以下の①〜⑧の全てを満たすことを応募作品の条件とします。
- 建築・まちづくりに関する、日常と非常時をつなぐデザインであること
- 建築・施設・物品といったハードウェア、あるいは活動やシステムなどのソフトウェアのいずれか、または両方に対する提案を含むこと
- 実在する特定の場所(国内)を想定していること
- 作品には必ずタイトルを付け、明記すること。またコンセプトや全体図(CGやイラスト、図面や模型写真等)がわかりやすく示されていること
- 現在進行中のプロジェクトや、すでに実施したプロジェクトの応募も可
- 提出物に用いる写真や図版に他者の著作物を用いる場合は、著作権者の許可を得ていること
- 個人のプライバシーや個人情報等に配慮すること
- 提出シートデータ、動画データ内には、氏名や大学名など応募者が特定できる情報を記載しないこと
5. 応募方法とスケジュール
STEP 1|応募者データ登録(2024年9月17日23:59まで)
以下のURLより応募者データ、作品データを登録する
https://forms.gle/MacPeduFuvnmk49H6
登録内容:代表者氏名/所属/メールアドレス/携帯電話番号/住所
プロジェクト名称(施設名・活動名・システム名等)/完成・実施年/一次審査提出物
STEP 2|プロジェクトデータ提出(2024年9月17日23:59まで)一次審査提出物
以下のURLよりプロジェクトデータを提出する
https://jcaabe.org/Phase_Free_Contest/
作品データは、A, B, Cのうちいずれか一方の形式を選択し、作成してください。
A:プレゼンテーションシート
A3 1枚(横使い)/書式自由/PDF形式10MB以下でアップロード
ファイル名は【 チーム名もしくは代表者氏名-プロジェクト名.pdf 】としてください
(例:適正太郎-みんなの広場.pdf)
B:動画
3分以内/アスペクト比自由/MP4形式600MB以下でアップロード
ファイル名は【 チーム名もしくは代表者氏名-プロジェクト名.mp4 】としてください
(例:teamT-街のテラス.mp4)
C:プレゼンテーションシート+ショート動画
プレゼンテーションシート:A3 1枚(横使い)/書式自由/PDF形式10MB以下でアップロード
動画:1分30秒以内/アスペクト比自由/MP4形式300MB以下でアップロード
ファイル名は【 チーム名もしくは代表者氏名-プロジェクト名.pdf】と【 チーム名もしくは代表者氏名-プロジェクト名.mp4 】のように両ファイルに同じ名前+拡張子としてください
(例:田中太郎-ゆるやかな場.pdf、田中太郎-ゆるやかな場.mp4)
※プロジェクトデータ(シート、動画)内に、必ずプロジェクト名称を記載してください。また応募者データ登録、プロジェクトデータ内、提出ファイル名において、プロジェクト名称は必ず同じものとしてください。
●公開審査会(学生部門)
内容 | 一次審査で選定された上位作品7点の応募者によるプレゼンテーション(各5分間)、審査員による質疑、最終審査、各賞の表彰を、公開の会場でおこないます。また対象の作品7点および次点の入賞作品3点については、会場に展示されます。 |
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日時 | 2024年10月27日(日) 10:00~12:30 (12:30~13:30 懇親会) |
場所 | 総合資格学院 新宿校 (東京都新宿区西新宿1-26-2 新宿野村ビル3F) |
●作品展示会
内容 | 一般部門、学生部門の受賞、入賞作品(各10点)を公開展示します。 |
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日時 | 2024年11月21日(木)~26日(火) 12:00~18:00(最終日は17:00まで) |
場所 | art gallery &Legion(アートギャラリー&レジオン)(東京都千代田区神田神保町2-11 三橋ビル1F) |
●「住まいのGoodAirEXPO」における公開プレゼンテーション
内容 | 「住まいのGoodAirEXPO」(主催:一般社団法人 日本室内空気保健協会)の会場において、最優秀賞の受賞者の公開プレゼンテーション(10分間)とトークイベントをおこないます。 |
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日時 | 2024年11月1日(水) 11:30~12:30 (詳細は後日調整) |
場所 | 住まいのGoodAirEXPO会場(東京都千代田区丸の内1-8-1 丸の内トラストタワー N館19F) |
●進行表
応募 | 一次審査 | 公開審査会 | 住まいの GoodAirEXPO |
作品展示会 | ||
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STEP 1 応募者データ 登録 |
STEP 2 プロジェクトデータ 提出 |
審査員による一時審査結果を発表 | 一次審査通過作品を対象に公開審査会を開催 | 最優秀賞授賞者による公開プレゼンテーション | 入賞以上の作品の公開展示 | |
日程 | 2024年9月17日 23:59まで | 9月30日 | 10月27日 | 11月1日 | 11月21日 〜 26日 | |
方法 | HPより入力 | HPよりアップロード | HPにて発表 | 一次審査通過者によるプレゼンテーション | – | – |
6. 各賞
- 最優秀賞1点:賞金10万円/「住まいのGoodAirEXPO」での発表/作品展示会における展示
- 審査員賞6点:賞金3万円/作品展示会における展示
- 入賞3点:公開審査会・作品展示会における展示
7. 留意事項
- 失格について
以下に該当するとみなされた場合は失格となり、提出物は審査対象外となります
- 本要項に照らして内容の違反、不足がある場合
- 応募登録あるいは提出物において、応募者データに虚偽がある場合
- 応募提案において、他者のアイデアの明確な盗用がある場合
- 他者のプライバシー、権利等に損害を与えるような内容が含まれる場合
- 期間内の登録や作品データ提出がなかった場合(登録とデータ提出の両方が必要)
- 個⼈情報の取り扱いについて
個⼈情報は、応募登録及び審査に使用し、他の目的に使用することはありません。ただし、氏名・学校名・学年を公開することがあります。
- 応募作品の著作権について
著作権は応募者に帰属しますが、主催者はコンクールのアーカイブ作成や入賞作品の発表に伴う広報活動などの目的で、応募作品の著作権を使用できるものとします。
8. 質疑回答
・学生部門については、質疑回答はおこないません。本要項以外に提出内容に関する制約はありませんので、自由にご提案ください。
(以上)