明けましておめでとうございます。
みなさま、コロナ禍の中、色々大変かとお察しします。
良質な建築・美しいまちづくり推進を目的に設立されたJCAABEは今年で4年目となります。この趣旨を共有する会員も100人を超え、機構の認知と共にネットワークも広がりつつあります。
昨年度からの文部科学省受託事業「まちづくりファシリテーター養成講座」は仕上げに入り教材製作、実証授業が進められています。この事業において、遠隔地授業やワークショップなどの実践授業をオンラインで行う等、様々なチャレンジをしていますが、一番のポイントは、建築家、建築士の新たな役割を拓いていることです。従来の建築、都市計画の知識やスキルでは単純に解くことができないまちづくりにおいて、何が必要なのかを応えようとしています。
JCAABEはまさしく、そのプラットフォームであり、様々な化学反応を起こしうるモチベーションになることが期待されています。専門性とは特定の分野において高度な知識や経験を持っていることですが、それを社会にドライブさせるためには、当然ながらコミュニケーション能力が必要となります。しかも協働における創造性を生み出すためにはコラボレーション能力が必要となるでしょう。つまり、これは応用性を伴う社会化であり総合化です。認定まちづくり適正建築士やADR調停人の資格やスキルは、それを下支えしますが、これらはアクションの中で意味を持つものでもあります。
コロナは社会にネガティブな暗雲を持ち込みましたが、会員の皆様には、これを変革の機会とポジティブに捉え、良質な建築、美しいまちづくりのアクティブな行動に繋げていただければと願っています。このためJCAABEはホームページの充実において、ヒットしやすい工夫や検索システムなどの導入を行い、更新セミナーにおいてはオンライン併用の開かれた場として、ディスカッションの機会にする、また活動の方向を同じくする関連組織や団体との連携など、進化を続けていきたいと思っています。
本年もなにとぞご協力、ご鞭撻、よろしくお願い致します。
代表理事:連健夫