当機構は、良質な建築、美しいまちづくりを推進することを目的にしています。良質や美しいといった定性的判断を取り入れるには話し合いが大切です。当機構の会員はこの趣旨を理解すると共に、コミュ二ケーションを大切にした建築士、建築家、専門家です。認定まちづくり適正建築士は、一級建築士のみならず専門資格を持ち、当機構のインテンシブセミナーを受講、考査を経たエキスパートです。
建築設計の提案や相談については、それに適した建築士、建築家をご紹介すると共に、優れた案を求める設計コンペの企画、実施を承っています。具体的には、住宅設計(3案)のコンペは12万円(税別)~で実施させていただきます。その他、商業系、事務所系、教育系、医療福祉系など種別、規模、官民問わず、幅広く対応いたします。依頼者のニーズにより知的生産者選定支援機構との連携も可能です。
まちづくりにおいては、市民・行政・専門家の協働が大切ですが、その仕組みづくりがポイントになります。当機構では、まちづくり条例を含み、様々な方法で課題解決に取り組んでいます。このため、経験豊富な特別顧問と共に、幅広い知識を持つ認定まちづくり適正建築士や合意形成などの専門性を持つ建築系まちづくりファシリテーターが会員として登録しており、良質な建築・美しいまちづくりに関わっています。
トラブル解決については、これまでに無いアプローチを提供しています。従来は、弁護士や裁判所への仲裁依頼や裁判をしなければ、合法的にトラブルが解決できませんでした。当機構は、ADR(裁判外紛争解決制度)における法務大臣認証機関である日本不動産仲裁機構の提携推薦団体です。このADR調停人資格を有している会員を当機構は有しており、消費者の皆様は、専門家による迅速かつ安価なトラブル解決の手段を選択頂くことが可能です。
空き家空き地の活用についても、様々な専門家が協働することが大切です。 このため国土交通省告示に基づく「既存住宅状況調査技術者」や他の専門家の紹介をすると共に、相談、助言、提案を行います。 このように、当機構には、建物関係のエキスパート及び広いネットワークがあります。 「困っているが、どこに相談すれば良いか分からない」という方に対しても、当機構が窓口となって適切な専門家を紹介致します。 全国どこからでも問題ありません。 まずは一度、お問い合わせ下さい。
行政の方々へ
良質な建築や美しいまちづくりで大切なのは仕組みです。公共建築においてはコンペやプロポーザル方式で選ぶという形で良いものを生む出すことができます。しかし、その枠組みや審査員、選び方、選定者のフォロー、公開の方法など様々な要素を丁寧に組み立てないと良いものになりません。JCAABEはこれらを企画段階からアドバイス、支援することができます。民間の建築においては、デザインレビュー(協議調整)を行うことにより、良質や美しい、といった定性的な判断基準を取り入れることができます。JCAABEはデザインレビューの仕組みづくりのサポートや、レビューを行う専門家として認定まちづくり適正建築士をご紹介します。これらの仕組は、地域の実情に応じて、条例によって作ることが可能です。JCAABEは、条例の事例紹介や、条例づくりの専門家をご紹介します。
教育関係者の方々へ
建築まちづくりにおいては、対話を通して合意形成が求められます。その担い手として、まちづくりファシリテーターを養成することが大切です。そこで習得したコミュニケーション技術や知識は、様々な分野で役に立ちます。JCAABEは2019年~2020年度文部科学省事業を通して、まちづくりファシリテーター養成講座を開発しました。現在、専門学校や大学の研究室で講座を実施していただいております。この活動に対して、2023年度日本工学教育賞、2024年度日本建築学会教育賞を頂きました。講座設置にご興味ある方は、遠慮なくJCAABEにご相談ください。貴校や貴研究室の特徴に応じた方法をご提案させていただきます。
特徴
- 建築デザインや都市計画系の科目に加え、修復・防災・不動産やエリアマネージメント、合意形成の手法など建築系ファシリテーターに必要な内容を広くカバーしています。
- 全30コマの3分の2は動画教材と教科書が用意されており、各科目を教える教員を特に必要としません。ただ演習については、認定まちづくり適正建築士の教員による指導により、質の担保がなされます。※講師はJCAABEで紹介可能です。また講座設置校のご教員が認定まちづくり適正建築士を取得いただければご指導可能です。
- 全30コマは1年間あるいは半年、夏休みの集中講義で履修するなど、各校の実情においてプログラムを組むことが可能です。
- 履修は、受講後の感想レポート(200文字程度)提出で行われ、進捗具合が把握できます。
- オンラインを用いて、離れた学校との合同授業や発表会などが可能で、受講生のモチベーションに繋げることができます。
- 全科目の履修により、修了証が発行されます。希望者はJCAABEの登録まちづくりファシリテーターとして、準会員の登録ができます。
- 登録まちづくりファシリテーターは、一級建築士を取得することにより認定まちづくり適正建築士として登録することができます。
- 登録まちづくりファシリテーターは、法務省認証のADR調停人の基礎資格として、JCAABEから推薦を受けることが可能です。
- 専門学校は、法人賛助会員になっていただき、講座設置、教材利用が可能となります。大学研究室においては、教材費の形で動画教材の利用が可能となります。研究室の内容に応じて、登録まちづくりファシリテーター資格取得について10コマまでの免除が可能です。