JCAABEは第三者の立場で設計コンペ・プロポーザルの支援を行います
設計コンペ(設計競技方式)やプロポーザル(技術提案書競技方式)は優れた案を求める有効な方法です。しかしながら、その方法や体制がしっかりしたものでないと、良い案を得ることができないどころか、トラブルを生じさせることにもなりかねません。また、近年QOL(資質評価方式)やデザインビルドなど多様な発注方式が用いられるなど、どの方式が適切なのかが見えにくくなっている現状があります。良質な建築や美しいまちづくりにおいて、利用者参加や協議調整の仕組みを、適切にプロセスに取り入れると共に応募者にとってフェアーに実施されることが必要です。JCAABEは第三者の立場で、発注者の想いをしっかりとらえ、適切な方法をアドバイスすることや、設計コンペ業務の一部や全体を承るなど適正な発注者支援を行います。これは公共のみならず、民間の設計者選定においても同様です。JCAABEに遠慮なくご相談ください。
設計コンぺ・プロポ―ザル相談室(山本想太郎室長)
コンペ(プロポーザルも含む)は何のためにやるものなのでしょうか。建築プロジェクトのおかれる状況が多様化している現代において、コンペはたんなる設計発注の一手法と捉えられるべきものではありません。それは建築を何のためにつくるのか、どうつくり、どう使っていくのかというイメージを多くの人々が共有するためのプロセスとならなければならないと考えます。そのイメージの共有こそが、これからながく受け継がれていく「いい建築」、「いいまち」の基盤となるのです。そしてコンペがそのように機能するならば、実施に時間や費用がかかったとしても、長い目ではメリットの方がはるかに大きいといえるでしょう。ただしそのためには、以下のようなコンペ運営が必要です。
- 多くの人々が参加する本質的な議論によって、既成概念にとらわれない独自のコンペの形をつくること
- 理念的、技術的に的確なコンペ運営であること
- プロジェクトを通して、透明性をもった情報発信と検証を継続すること
このように柔軟で、正しく、楽しく、人々の期待感を担う「みんなの建築コンペ」づくりをサポートさせていただきたいと思います。
参考図書:『みんなの建築コンペ論』山本想太郎・倉方俊輔著、NTT出版